
那覇から名護へ
この時期を沖縄で
過ごすようになって10年くらい。
今年も鳥取から沖縄にやってきた。
吹雪いている鳥取と違って
こちらは南国。
暖かくて過ごしやすい。
年末年始を同じくアジアの暖かい地域で
過ごしたけど、
沖縄に来てまた違うな、と。
気候の違いもあるのだろうけど、
今回改めて感じたのは匂いの違い。
「もうずっと住んでるので
自分ではわからないですよ」
と現地の人たちはよく言うけれど、
その土地土地の匂いってあると思う。
匂いの快不快に関して
議論をしたことあるのだけど、
どうやって良し悪しを判断しているのか。
調香講座に通ったとき
先生に、、、
「カメムシの悪臭とオジさんの加齢臭は
同じ成分なんです」
と教えてもらったことある。
科学的に不快な成分が同じようなのだけど、
それでも科学では解明できない香りの神秘ってあるよね。
実際に判断をするときは、
嗅覚以外の情報もミックスはされている。
アジアの国々と沖縄の違いは
匂いだという主張だけども、
生物としての受け取りやDNAレベルのこと、
また個人的な囚われやバイアスなども
関係しているだろう。
「匂い」をひとつのKIGOとみれば、
その記号によって景色も違ってみえるから、
なんて僕らは不自由なんだと思う。
沖縄で過ごす2月の夜。
気候も暖かく、
心地よい臭いもあって、
優しい人が多い。
那覇から名護へ。
最後に、最近手に取った
チェスターフィールドの
「わが息子よ、君はどう生きるか」
からの一説、、、
「礼儀正しく心温かい人には、親切にしてくれる。
けれど、それにただただ甘えてばかりじゃいけない」